歯のおはなし

認知症と歯の関係

70歳になる年に永久歯が20本以上残っていれば、
70歳以降の保険料を1~3割程度割り引く認知症保険が
12月から販売されるそうです。
認知症と診断され、要介護1以上と認定された場合に、100万~500万円の
保険金を支払うとあります。
高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病と同様に、
歯の喪失も認知症のリスクファクターの一つだとの認識が
保険という商品にも影響を持つようになったのですね。
噛むことが脳の活性化につながることは知られていますが、
歯を喪失すると、柔らかいものを好んで食べるようになり、
炭水化物に偏りがちな食生活になり、結果として糖尿病にもなりやすいです。
糖尿病の人は血管性認知症に約2.5倍、アルツハイマー型認知症に約1.5倍
なりやすくなります。
体の中で起きている事は、皆相互に影響しあいながらバランスをとっているので、
不要な重要でない臓器は無いという言葉が実感を伴ってきます。
認知症の最大のリスクは加齢です。頭では分かっていても、認知症保険(こちらは割引なし)の
パンフレットが送られてくると、まだ親も存命なのにとムッとするのは私だけでしょうか。

関連記事